こんにちは、エレクトーン歴25年のおっちょです。
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エレクトーンって色々な楽器の音が出せて魅力的ですよね!
どんな仕組みで音を出しているのか知っていますか?
学校などによくあるグランドピアノなどは中が見えるので、
ピアノは「ハンマーで弦を叩いて音を出している」と知っている人も多いのではないでしょうか。
エレクトーンはフレームの枠でおおわれているため、見たことがない人も多いですよね。
本記事ではエレクトーンがどのようにして音を鳴らしているのかを分かりやすく解説するとともに、エレクトーン特有の奏法でもある「イニシャルタッチ」の仕組みについても説明します。
是非最後まで読んでみてください!
エレクトーンの音にはどんな特徴があるの?
エレクトーンの特徴は持続系の楽器を演奏できること
エレクトーンの音とピアノの音の決定的な違いはなんでしょうか。
それは「エレクトーンは持続系の楽器も表現できる」ということです。
ピアノは、鍵盤を押したときが最大の音量でその後、徐々に音が消えていきます。
これを「減衰音」といいます。
一方、バイオリンなどの弦楽器は弾いている間は音が出続けています。
これを「持続音」といいます。
エレクトーンが弦楽器や管楽器など様々な音を表現しなければなりません。
そのため、持続音が表現できるように設計されているのです。
エレクトーン特有の3つの奏法
エレクトーンは様々な楽器を表現するためにエレクトーン特有の奏法があります。
それが「イニシャルタッチ」「アフタータッチ」「ホリゾンタルタッチ」です。
「イニシャルタッチ」は音が鳴る瞬間の発音の強弱を表現する奏法
「アフタータッチ」は音が鳴っている間の音の強弱を表現する奏法
「ホリゾンタルタッチ」は鍵盤を左右に動かし、ビブラートのように音のピッチを変化させる奏法です。
これら3つの奏法を組み合わせてエレクトーンを演奏しているのです。
エレクトーンの音の正体はセンサーだった
エレクトーンは様々なセンサーで音を出している
それではエレクトーンはどのように音を出しているのかを説明していきます。
その正体は「センサー」とその「基盤」です。
エレクトーンの鍵盤の下には複数のセンサーと基盤が存在し、
鍵盤が押されたことをセンサーが感知すると、スピーカーを制御する基盤に電流が流れ、
音がなります。
このように緻密に設計されているからこそ、様々な楽器を多彩に演奏出来るのですね。
イニシャルタッチは鍵盤を押すスピードを感知している
エレクトーンの特有の奏法であるイニシャルタッチも実はこのセンサーと基盤があるからこそ表現できます。
鍵盤の下にはこのようなゴム製のラバーがあります。
このゴム製のラバーの背面にはセンサーの役割をする2つのカーボンで塗られた玉があり、
これらセンサーは高さを変えて設計されています。
鍵盤を押すと、ゴム製のラバーが変形します。
そして、まず1つめのスイッチが基盤に付き、電流が流れます。
続いて2つめのスイッチが基盤に付き、電流が流れます。
この2つの電流が流れるタイミングの差を計測することで
「どのくらいのスピード(強さ)で鍵盤が押されたのか」を認識しているのです。
このタッチのスピード(強さ)が128段階で割り振られており、
イニシャルタッチを表現しているのです。
エレクトーンは緻密に設計されているからこそ、多彩な表現ができる!
いかがでしたでしょうか。
今回はエレクトーンの音がどのように鳴っているのかを解説しました。
エレクトーンの音の正体は「センサー」と「基盤」だったのですね。
イニシャルタッチは鍵盤が押される強さをセンサーで感知して、表現されていました。
このようにエレクトーンは緻密に設計されているため、様々な楽器を多彩に表現できるのですね。
原理が分かることで演奏の仕方も変わってくるでしょう。
この記事をきっかけにエレクトーンに興味を持ち、楽しく演奏する方が増えることを期待しています。
それでは楽しい音楽ライフを!